派遣事務の仕事を50代になっても続けることができた私は、派遣事務採用時の年齢の壁は少しずつ取り払われてきたと思っていました。
ところがここへ来て、その認識は甘かったのか?と思うことが続きました。
事務作業に慣れた50代の契約社員が契約終了で辞めた翌月に、事務能力ある50代派遣社員もまた契約終了で継続がありませんでした。
本人が継続を希望していても契約が更新にならないのは、確かに50代という年齢のせいもあるのでしょう。
それと同時に、登録している派遣会社が大手で無かったこともあるかもしれないと思っています。
50代で派遣事務の転職を考えているなら、全国規模の大手派遣会社に登録することをおすすめします。
50代には年齢の壁を越える方法は無いのか?
私が転職した新しい職場では、事務能力の高い50代の事務員が2人相次いで辞めることになり、やはりまだ年齢による偏見があるのかも?と残念に感じています。
一人は産休の正社員の補充ということで、始めから短期契約だったようです。後から採用された私はその先輩が3か月後に辞めるとは知りませんでした。
多くの事務作業を丁寧に教えてもらい、忙しい職場でこれから一緒にやっていくものと思っていました。ところがそれは丁寧な引き継ぎだったのですねー。
新しい業務を覚えきれていない私は、どうか辞めないで欲しいと懇願したものの、雇用契約なのでどうしようもありません。
本人も辞めたいわけではないけれど、なにしろ契約で期限が決められているのでどうにもできないと。
50代で新しく職場を探すことって、まわりの人間も「難しいよ」と無責任に言葉掛けするけれど、当の本人が一番不安に思っているはずです。
慣れた職場で慣れた作業を継続していくほうが本人もやりやすいし、新しい職場へ転職すればまた新入社員、「はじめの一歩」からです。
会社だってベテランを使ったほうがミスも少なくてメリットが大きいはずです。
それと前後してもう一人、繁忙期に派遣社員が採用されました。
この方も事務能力の高い人で、書く文字はきれいだし手際は良いし、まわりの同僚をなごませる話術もあります。
あぁ、それなのに。
派遣契約の更新の話が無いまま終了となります。
彼女はこの職場や人間関係が良くて続けて勤務したいのに、派遣元の会社からは継続の打診も面談も無かったそうです。採用時に会っただけで、その後のコンタクトは無かったみたい。
これまで大手派遣会社からの派遣事務スタッフとして働いてきた私には不思議でなりません。
長期の派遣契約は3か月ごと(会社や業務内容によっては1~2か月ごと)に契約更新の打診があるものと思っていたからです。実際私は契約更新しながら4年間ずつ2社で8年間も派遣事務で働いてきましたから。
なぜか新規の事務員募集?
こうして事務スタッフが辞めさせられると決まったところに、この同じ職場から求人情報誌に契約社員の募集がありました。
50代の二人はしっかり応募して採用面接に臨んだと聞きました。ところが不採用。
採用された方は30代か、やはりもう少し年齢の若い人のようです。
会社は少しでも年齢の若い人を育てていくつもりならいいのですが。
即戦力を辞めさせて慣れない人を入れて業務が回っていくのかどうか?
やっぱり年齢なのかなぁ、とがっかりする50代元派遣社員でした。。。
派遣会社は大手を選ぶべき
派遣事務で働きたいなら、派遣会社は全国規模の大手を選ぶべきだと思いました。今回の件で派遣契約の延長の話が無かったというその派遣会社は、私は聞いたことの無い社名でした。
大手派遣会社は歴史もあるし規約もしっかりしています。私が登録したことのある大手派遣会社は、営業担当がメールや電話でまめに連絡をしてきます。
派遣スタッフは派遣会社の大事な戦力ですから、派遣会社はスタッフが派遣先企業に重宝がられるようにスタッフのケアをします。派遣先に即戦力として必要だと認めてもらえるように、契約更新してもらえるように営業活動をします。
中小の派遣会社でもきめ細かい対応のところもあるかもしれませんし、営業担当者によっても違いはあるでしょう。でもやはり登録する派遣会社は大手が安心だと私は思います。
パソコンと英語で勝ち抜く
50代で新しい職場を探すのは大変です。
でも働かないわけにはいかない。ならどうするか?
自己防衛には事務能力を上げておく必要がありそうです。
履歴書や職務経歴書も常に更新して、次の転職の機会があったらすぐ応募できるように準備しておく必要もあります。
ただ資格を取って履歴書を強化すればよいというわけではないですが、私の経験から言っても、履歴書に書ける資格があると採用試験時に目立ちます。面接の時にも質問されます。
これはどういうことかというと、50代とか年齢にかかわらず、パソコン使用は事務では必須のスキルだということです。
もしも今時点で自信がないようでしたら、大手派遣会社の登録スタッフが受講できる研修やスクールの優遇を受けて自信をもって使用できるようにしておくことが、就職戦線で勝ち抜く戦略だということです。
パソコンはエクセルが一通り使用できると強いです。
英語は英語を使用する職種ならTOEIC700以上など資格を強化しておく必要はあります。
英語を使用しない職種でも、履歴書に書いているだけで一目置かれます。
50代で転職活動が必要になるなら、戦略の一つとして英語を使用できるととっても役に立ちます。
いまだに年齢の壁が高いと嘆いていてもしかたないことです。
年齢が上がっても派遣事務を続けていきたいなら、やはり自分からスキルアップをして戦略を立てていくしかないようです。
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