紅葉の奥入瀬渓流をいつか歩いてみたいと思っていました。
私が初めて奥入瀬渓流を知ったのは何十年も前に見たカレンダーの写真。
勢いよく流れる渓流に新緑も紅葉も美しく映えて、一生のうちに絶対一度は見に行きたい!と憧れていました。
今年はコロナ禍で外出自粛でストレスもたまっていたところ。
GoToトラベルに後押しされて、思い切って2泊3日の旅に出かけることにしました。
マイカーを使わない60代&50代夫婦が無理なく楽しめる旅のコツもお伝えできればと思います。
マイカーを使わない旅の方法
有名な観光地はどこでもピークシーズンには駐車場問題がありますよね。
自宅から目的地までの距離にもよりますが、マイカーで出かけるほうが便利な人、レンタカーで回るのが好きな人、色々な方法があると思います。
我が家は夫婦とも車を持たないどころが運転自体ができないので、列車やバスの公共交通機関を利用します。
車を使えなくても利用できる便利なサービスや楽しいこと・不便なことの両面があることをご紹介しますね。
新幹線を使う
今回の旅はGoToトラベルが力強いキャンペーンを張ってくれたので、ちょっと贅沢だとは思いましたが「グランクラス」に乗る旅をしてみました。
GoToトラベルでホテル代は大きく割引になりますが、「グランクラス」を使う交通費は別に「えきねっと」で購入です。決して安くありません(涙)
グランクラスはグリーン車のさらに上、列車のファーストクラスと言われる座席とサービスでJRが力を入れていますね。
普段は新幹線でグリーン車に乗ることもないのに、一足飛びにグランクラスとは!
関東から出かけるとしたら利用できるのは北海道・青森方面か、金沢方面です。
たぶん一生に一度の利用になると思うので、なるべく長時間乗車できる東北方面で使ってみようということになりました。
マイカーで旅をすることが多い人には、ぜひ新幹線の旅の快適さを知ってほしいです。
何といっても乗車しながらお酒が飲める!これはマイカーの旅では絶対できないことですよね。
ホテルバスを利用する
奥入瀬渓流への旅では新幹線の最寄り駅は、交通の便を考えると八戸駅か新青森駅になります。
私たちは車の運転をできませんから、レンタカーを借りて行動する選択肢はありません。つまり自分たちの好きな時間に行動できない不便さがあります。
なので最寄り駅への送迎をしてくれる宿を探さないと、路線バスでは交通費がさらに高額になってしまいます。
私はJR八戸駅とホテルを往復してくれる送迎バスのサービスがあるホテルを選びました。
そして送迎バスのスケジュールに合わせて新幹線の到着時刻を決めました。
翌日に予定している奥入瀬渓流を歩く起点・終点からホテルまでも送迎が利用できればなお便利です。
前日までに予約が必要です。フロントで確認してください。
私は初日の八戸駅からホテルまで、翌朝は奥入瀬渓流歩きのためホテルからJRバス乗り場までとホテルへの帰りの便、そして最終日のホテルから八戸駅までと、送迎をフルでお願いしてとても助かりました。
八戸駅から十和田湖へは2時間半も掛かるんですね!そんなに遠いとは、旅行前に地図で見ていただけでは想像できませんでした。
旅とは想像と実際とをすり寄せて確認する作業なんですね。
路線バスを使う
2泊3日の中日にメインイベント、奥入瀬渓流を歩きます。ホテルバスが路線バス(JRバス)の出発時刻に合わせて運行していたのでラッキーでした。
十和田湖(休屋)おいらせ20号 9:10発 石ヶ戸 9:42
料金は970円 GoToトラベルの地域クーポンは使えません。
路線バスの良いところは、乗車中に観光案内の放送が入ることですね。
さすがに紅葉のピークですから奥入瀬渓流を歩く目的の旅行者で満席です。
八戸駅行きなので帰りの旅行者もいるでしょう。
奥入瀬渓流の見どころを楽しむ出発点、石ヶ戸のバス停で降りる人が多いです。
遊覧船に乗る
石ヶ戸から歩き始めた奥入瀬渓流の終点は子ノ口になります。ホテルまでの送迎バスが来る休屋までの区間を遊覧船で移動します。所要時間は約50分。
十和田湖遊覧船は是非乗ってください。船から見る湖の景色は素晴らしかったですよ。
料金は1430円 GoToトラベルの地域クーポンは使えます。
グリーン船室は500円 乗船してから船室内で集金されます。
船はグリーン船室に限ると、以前伊良湖フェリーに乗ったときに実感しました。
ほんの少し料金を上乗せするだけでゆったりとした時間を楽しむことができますよ!
あこがれの奥入瀬渓流の紅葉を歩く
奥入瀬渓流歩きのブログやサイトを旅行前に見て、全長約14キロメートルの渓流を下流から上流へ歩くのが良いと知りました。
石ヶ戸から子ノ口へ向けて十和田湖までの9キロメートルを2時間半くらいかなぁと軽く考えていました。
ところが、実際は3時間掛かりました。
子ノ口から休屋まで13:30発の遊覧船に乗ることを決めていましたから、最後はちょっと焦って速足で歩いてしまいましたよ。
森の中の渓流沿いを遊歩道が続いていて、雨上りのぬかるみはあるけれどしっかり整備されています。行先表示もあり車道もすぐ近くなので迷うことはありません。
途中いくつもの流れの名所やビューポイントがあり、そういう場所は多くの観光客が写真を撮っていましたね。
奥入瀬渓流の紅葉はもっと赤いと期待していました。でも実際は黄色の葉が多いです。
昔カレンダーの写真で見た光景は、プロのカメラマンが撮った写真だから綺麗だったのかな?
渓流は水量が多く、勢いよく水の流れる音がとても印象的でした。
滝が多く、屏風岩や流れの中に島のように浮かぶ岩から生える木々など、変化の多い景観がすばらしかったです。
私が行ったのは10月の最終週。はじめは11月3日頃を計画していたのですが、紅葉のピークが過ぎちゃうかも、と日程を早めて良かったと思っています。
前日は雨も降ったりやんだりだったけど、当日は雨具を使う必要も無かったし。心配したほど寒いことも無かったです。
持ち物と服装
渓流歩きは遊歩道がしっかりしているところと落ち葉と雨でぬかるんだところがあります。スニーカーやウォーキングシューズでも大丈夫ですが、水がしみ込まないトレッキングシューズのほうがいいかもしれません。
服装は私は薄いダウンジャケットに長袖シャツとフリースタートルで脱ぎ着しやすいようにしました。途中汗ばんで長袖シャツを脱いでちょうど良かったです。もし雨模様や気温が低い日だったら、マフラーと手袋は要るかもしれません。
持ち物はハンドタオルとカメラ(スマホ)くらいでほとんど必要ないのですが、水とお菓子など食べ物は持っていたほうがいいですよ。子ノ口に到着したらすぐに遊覧船に乗船だったので、お昼を食べる暇がない!というか湖畔にお店はあるのかしら?
GoToトラベルで旅行して良かったと思う
十和田湖畔は子ノ口も休屋も、ちょっとおにぎりを買うような店がわかりませんでした。
コロナ禍で観光客が減ったから?それ以前に閉店したり廃業したらしいおみやげ屋や宿泊施設が見られました。きっと団体旅行客相手だった業界は大変な状況だったのでしょう。なんかさびれていて寂しい雰囲気は否めない。。。
私はホテル出発前に売店でパンとチョコレート、南部せんべいとリンゴパイを買って持っていたから良かったです。GoToトラベルの地域クーポンを使って。
本当は地域クーポンで十和田湖畔の食堂でお昼を食べたかったのだけどな。そういう雰囲気ではなかったのが残念です。
それでもGoToトラベルの恩恵なのか、大型ツアーバスに何台も出会ったのは観光業にとっては明るい兆しなのかもしれません。
GoToトラベルはスタート時から混乱が続いてつまづいちゃった感がありますけど、キャンペーン自体は悪くない気がしています。
今回泊まったホテルではしっかり感染症対策をしていて宿泊客は大勢いたので活気がありましたよ。旅行客も健康や手洗・消毒に協力し、ホテルも検温や消毒で気を使っていました。
バイキング朝食は中止になっても定食スタイルで十分ステキなおいしいご飯をいただけました。
観光バスも列車も換気に気を付けているし、宿泊施設は3密対策をしっかりしているし、旅行や外食を必要以上に制限することも無いと思います。
50代はもう人生の折り返しをしています。一生の内には行ってみたいところ・やってみたいこと、コロナ禍に負けずに行ってみてやってみて良いと思いますよ。