しなやかに心地よくひとり暮らしをしている様子をシニアブロガーがエッセイ集にしました。
毎日更新を日課にしている人気ブログを書籍化するなんて、なんとステキなことでしょう。
私を含めブログを更新する手が止まりがちな、継続って難しいと実感しているブロガーに勇気をくれます。
このエッセイ集には機嫌よくひとり暮らしをしていく生活のヒントが満載です。
子どもが独立してなんだか寂しい、これから生きていく楽しみを見出したい人は、ぜひ読んでください。
生き抜く力をもらえるエッセイ集
私は本を手に取るまで存じ上げなかったのですが、60代のシニアブロガー・りっつんさんは月間15万PVの人気ブログを運営しています。
まだ30代のうちにご主人を亡くされて2人の息子さんを育て上げるまでには、苦労も不安もあったにちがいありません。
でもエッセイを読み進めていると、しなやかに自然体で毎日を大切に生きていることを感じ取れます。
ブログを始めたのは、50代最後の誕生日プレゼントとして息子さんからブログの型枠をもらったことからだったそうです。
一人暮らしをするりっつんさんの生存確認と老後資金対策のため、とか言いながら、母親思いのステキな息子さんですね。
ブログを継続した結果60代で本を出版できたなんて、あとに続くシニアブロガーとしては勇気をもらえるし、ちょっと嬉しいです。
シニア一人暮らしのヒントがたくさん
50代で仕事を続けていると職場にはシングルマザーもいるし、離婚・死別で一人暮らしをしている同年代の同僚にも出会います。
私も娘が結婚して家を出て行ったり息子が仕事で家を離れるなど、子離れ世代でもあります。
その時々で心配や悩みは絶えないシニア突入世代としては、いかにして心の平安を保ちながら日々を過ごしていけるかが大問題であったりします。
このエッセイ集はブログ記事を元にしているだけあって、とても平易な言葉で読みやすい文章で書かれています。
若き未亡人として一人で子育てをする段には胸がキュッと締まる思いがして、その苦労を知らない私は読むのが少しつらかったです。
でも一人暮らしを心地よく過ごす心の持ちようはとても参考になりますよ。
なかでもいいなと思ったのは、
「言葉には魂がある」
「ほどほどに、それなりに」
モットーというか心構えというか、心に留めておきたいコトバです。
息子家族とはちょうど良い距離を保ちながら、気の合う友達や猫と自然体で暮らす。
おまけの章には気になる老後のお金の話、シニア家計の見直しについて書かれています。
シニア一人暮らしのヒントがたくさん詰まっています。
行動力・継続こそが成功を呼び寄せる
私もブログを書き続けて数年になります。
ブログは始めることはカンタンだけれど、継続することは本当に難しいです。
毎日記事を更新できる人はエライ。私にはとてもできません。
それでもポツンポツンと記事を更新していると、読みに来てくださる方も問い合わせしてくださる方もいて、なんかすごい不思議な感じがします。
続けていてよかったなぁ、って思います。
新聞の取材を受けたこともあるし、最近では記事寄稿の依頼をいただきました。
これもブログを書き始めた当時の行動力と、曲がりなりにも書き続けてきた継続力のなせる業だったのだと思います。
何を始めるにも遅いということはない
本を出版しようとは私は思ったことは無かったですが、人気ブログを書籍化した先輩がいると知ると、なんかモチベーションアップしますね。
私は一人暮らしではありません。息子も今はニートで独立できていません。
でもネコ1匹に心癒されながら仕事と副業ブログで生きている共通点があるなと思って、勝手に親近感を覚えます。
ちょうど仕事の継続で悩んでいたから、息子の就職に悩んでいたから、たくさんの気づきをもらえました。
50の手習いで始めたギターも練習を再開しようっと。
40代から50代くらいになると、よく自分の年齢を気にして「もう年だから」「もうおばさんだから」と言う人がいます。
私はそれは嫌いです。あきらめというか逃げというか。
謙遜や遠慮とは違うと思うのです。
100年生きる人が珍しくなくなってきた時代、50代ってまだ人生前半戦が終わったばかりなんですよね。
私も決して順風満帆な人生だったわけではないです。
何を始めるのも遅いということはありません。
ブログ運営が今後の人生の伴走者となり、副業ブログが転職に悩んだ時に仕事としての選択肢になれば成功なのかもなぁ、と思っています。
悩み多き50代は、しなやかに機嫌よくシニアライフを生きていくヒントを得られる本をぜひ読んでみてください。